千葉県立東金病院で女性外来を開始した当初は、器質的疾患（*1）で見落とされている症例を丁寧な問診と診察で救い上げることを目指しました。

2001年3月に千葉県で堂本暁子さんが知事に初就任しました。 堂本暁子さんはその就任と同時に「性差医療」への取り組みの姿勢を明確にしました。

この患者さんは、18ケ所の圧痛点全てが陽性であり、①の基準も満たしていました。

アナウンサーの女性を自殺にまで追いこんだ難病、線維筋痛症の2002年当時の診断基準、それはどのようなものだったのでしょうか。

「女性外来診察室から」は月に1度の割合で、書いていくつもりですが、1ケ月というのはあっという間に来てしまいますね。

第1回目にお話ししたように、閉経前後に見られる女性に特有の狭心症（微小血管狭心症）が、私に病気における男女の差を気付かせました。私が40代の時です。