女性外来の診察室から

日本で女性外来を始めて開設した天野惠子先生の外来を中心に、女性外来での示唆に富む診察の記録を具体的に、皆さまに公開してゆきます。月1回、更新予定です。

2024.04.15

第104回 「女性の心電図は噓つき!?」

私は大学勤務中、附属病院の心電図のオーバーリードを20年近く続けてきました。そこで心電図の性差に興味を持ち、心電図や不整脈の性差に関する研究を継続して行ってきました。 現在勤務しているクリニックでも、健診の心電図のオーバーリードを担っています。企業の職場健診や人間ドックが主体ですので、比較的若年~...

2024.03.09

第103回 臨床医の社会的役割

昨年5月にCovid-19感染が5類に指定され、学会も対面開催に戻ってきた。コロナ禍の3年間に生まれた新しい交流の一つとして、学会のリモート参加やWeb会議は、多忙な医療現場の効率化に寄与することになった。しかし現地開催での対面による情報交換は、意外な出会いから大いなる産物となることも確かである。 第17回日本...

2024.02.16

第102回 女性外来、性差医療、漢方との出会い

2002年、堂本暁子千葉県知事により、千葉県の施策として、県内の女性医療が発足し、当時の勤務先の理事長から女医ということで依頼され、保健所(現健康福祉センター)の女性のための健康相談を担当することになりました。当時は、女性医療については、自分が女性であるということで分かること以外は正直全く未知の分...

2024.01.19

第101回 新年(2024年)のご挨拶

あけましておめでとうございます。 2024年の幕開けは皆様にとってどのようなお正月でしたでしょうか。 1月1日、私は長野県上田市の斎藤ホテルに逗留していました。午後4時すぎ、元千葉県知事堂本暁子さんとおしゃべりをしている時に、大きな揺れを感じました。ゆさゆさと長く揺れる地震に、思わず駐車場...

2023.12.18

第100回 1人の女性外来患者さんの卒業

最初に私が女性外来を開始したのは、約20年前。千葉県立東金病院で天野先生のご指導の下、女性外来を始めました。 そこからいくつかの病院を経て、現在の職場は人間ドックを行う施設のため、女性外来らしい診察は残念ながら行えていません。 その中で、20年余り通院された方が先日、私の外来を終診されました。 200...

2023.11.24

第99回 「痩せと女性」 〜食べて元気になりましょう〜

さて、皆様のB M I(体重➗身長(m)2)はいくつでしょうか? 「私は太っている」「もっと痩せなきゃ」「体重が減らなくて困る」「痩せている方が、素敵で格好いい」と思っていませんか? 成人の最も長生きできると言われている体重の範囲は18.5~24.9でその中心は 22です。18.5以下はやせすぎ、BMI 25以上が肥満とされて...

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