天野理事長ブログ&スケジュール

2017.07.27

ミャンマーへの旅⑨(子どもの宗教儀式)

天野惠子理事長の投稿です。

ミャンマー9-2 ミャンマー9-1

34日(土曜日)

午前7時、停泊地から出航。午前9時、Danuphyuの街の散策と寺院訪問。

おのおの一台ずつtrishaw(自転車の横に人を乗せる荷台のついた乗り物)にのり、1825年、第一次英緬戦争の際に、ビルマ軍を指揮したGeneral Maha Bandulaの銅像の立つ公園に向かった。

 

そこで偶然遭遇したのが、これから得度式を行うため王子の衣装を着けた男の子と、穿耳式のために豪華な衣装で着飾った女の子の賑々しい一行。

小型トラックの上には、本人たちのほかに楽団、踊り子、エレファントダンスの象などが乗っており、お祭りを盛り上げている。ひとしきりトラックの行列が続いた後、やはりきれいに着飾った老若男女があとに延々と続いていた。

行列の写真を撮りながら、寺院に入っていくと、入って写真をとってもいいよとのこと。靴と靴下を脱いで、すまし顔の子どもたちを1枚撮影。

 

熱心な仏教徒が多いミャンマーでは、男子は自分の身の回りの世話が出来る年齢のころと(5歳頃から、実際には10歳前後が多い)、20歳過ぎたころに見習い僧として、1週間程度の僧院生活を経験する。このときの僧侶になるための儀式が「得度式」。

ミャンマーでは、お坊さんは日常的に見かけるし、国民皆に喜捨の文化も根付いている。ミャンマーの人々にとっては、より良い来世のために功徳を積むことが一番大切なことであり、中でも男子の出家が最高の功徳と考えている。

 

男子の得度式に対応する女子の儀式が穿耳式。

耳飾りをするために耳に黄金の針で穴を開けることは王族の習いであり、穿耳式はこの王族の習慣に習ったものと言われている。女子の場合も剃髪して僧院生活を経験することもある。また、尼として僧院で暮らす人たちも多い。

ミャンマーの女性出家者はティラシンと呼ばれ、ミャンマー政府から出家者としての身分を保証されており、その地位は他の国の上座部圏の尼僧と比較すれば高いと思われる。

 

午後は、船はひたすら走り続け、船内でビルマの生活についての講義やアンサンスーチさんの生涯を追いかけた映画などが上映され、一日が終了。

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