2017.01.04
年始のご挨拶
天野理事長からのご挨拶です。
NAHWの会員の皆様 明けましておめでとうございます。今年も健康に気をつけ、公私共に充実した1年が過ごせますよう祈っております。
旧聞にはなりますが、2016年12月23日 天皇誕生日の朝、何気なくテレビを見ていたところ、NHKで「皇室この1年」が放映されていました。一言で言えば、天皇陛下の国民に寄り添い、国民のために何か出来ることはないかと常に考えていられる様子が手に取るように分かる映像でした。
2016年8月8日、天皇陛下は、象徴としてのお務めについて、ご自分で深く考えられた結果を、お言葉として述べられています。
「本日は、社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場合、どの様な在り方が望ましいか、天皇と言う立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人としてこれまでに考えてきたことを話したいと思います。」
で始められるお言葉は、
「日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごしてきました」
中略
「何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えてきましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えてきました。
天皇が象徴であると共に、国民統合の象徴としての役割を果たすためには、天皇が国民に、天皇と言う象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。
こうした意味において、日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々へのたびも、私は天皇の象徴的行為として、大切なものと感じてきました。
皇太子の時代も含め、これまで私が皇后と共に行ってきた保母全国に及ぶたびは、
国内のどこにおいても、その地域を愛し、その共同体を地道に支える市井の人々であることを私に認識させ、私がこの認識を持って、天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした。」
と続きます。
2度にわたる外科手術を乗り越えられ、毎日の行事をこなされていられる天皇陛下の不言実行の姿に感動するとともに、日本に天皇制度があることに深く感謝し、その天皇・皇后が明仁天皇と美智子様であることに尊敬と誇りを感じずにいられませんでした。
人間としてこうありたいという理想像を具現化したお二人の姿でした。