天野理事長ブログ&スケジュール

2016.12.26

年末のご挨拶

天野理事長の投稿です。

 

今年も残すところあとわずかとなりました。

 

NPO性差医療情報ネットワークの1年を振り返ってみますと、36日開催の市民公開講座、4月の総会、10月の研究会を成功裡に終えられてほっとしております。

 

市民公開講座では、東海大学医学部附属八王子病院整形外科医長 山本至宏先生に腰痛の病態、診断、治療についてお話していただき、最近良く耳にする「脊柱管狭窄症」についても、教えていただきました。

4月の総会では1年間の予算が決定され、10月には熊本市民病院神経内科、地域医療連携部 リハビリテーション科 主席診療部長の橋本洋一郎先生をお迎えして「熊本地震におけるエコノミークラス症候群検診と避難所」について、地震が起きないと信じていた地域に地震がおきた際のてんやわんや振りも含めて、今後、私たちの地域で地震が起きた際にどう行動するべきかを教えていただきました。

 

医学は、私たち医療者が追いつけないほどの速さで進化しています。多くの難病と言われる疾患が次々と解明され、新しい治療法が報告されています。大学教育で受けた経験と知識だけでは、すぐ間に合わなくなってしまい、自分自身の専門分野でさえ、追いついていくのが精一杯と言うのが事実です。

 

しかし、高齢社会の急速な拡大を見る日本では、患者を総体的に診ることのできる医師が求められています。

多彩な病態を同時に抱える高齢者では、内科で薬を貰い、泌尿器科でまた貰い、眼科でも貰いということになり、最近私のところを受診した患者さんは、実に38種類の薬が出ていました。和温療法を行いながら、8種類までに抑えることが出来ましたが、考えさせられます。

 

縦割り型の専門領域を極める人材が2割、総合的な判断を下せる医師が8割というところが、現場のニーズに近いところと思うのですが?

とかく、自分自身の専門分野の知識に偏りがちな私たちにとって、幅広く新しい医療分野の情報を得ることのできる市民公開講座ならびに研究会での講演が満足できる質のものであるように、今後もアンテナを沢山はり、素晴らしい演者を見つけたいと思います。

 

1218日、19日と天候に恵まれ、熱海(十国峠)から湯河原へとハイキングをしてきました。素晴らしい富士山を撮影することが出来ましたので、お届けします。

政治が世界中でなんとなくきな臭くなってきていますが、富士がそびえる青い空のように透明であってほしいと願ってやみません。来年が平穏な年でありますように!!

 

皆さん、健康に気をつけられて、良いお年をお迎え下さい。

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