天野理事長ブログ&スケジュール

2016.01.26

国民の健康会議①

天野理事長によるコラムです。

 

平成27年12月2日、ヤクルトホールで開催された全国公私病院連盟主催の「第27回国民の健康会議」に参加してきました。

 

時間の関係で第一部のみの参加でしたが、元NHKアナウンサー山川静夫さんのお話(50分)も、それに続いて行われた筑波大学大学院教授・サイバニクス研究センター長山海嘉之先生のお話も非常に心を打たれるものでした。

 

山川氏は現在82歳。2000年に心房細動から来る心源性脳梗塞で入院され、アナウンサーの命である言葉がもつれたことに対して、毎日時間のある限りアナウンサーの新人時代に厳しく教えられた言葉の訓練を繰り返し、今も続けられているとのことでした。心房細動から来る心不全、大腸がんによる腸閉塞と入院を繰り返すことになったものの、今このように皆さんの前で不自由なくお話できることに感謝していると話され、病気に負けず、克服できた背景には「医術の進歩」「運」そして「気力」があるとのことでした。

 

医術の進歩、医療技術の良し悪しが7~8割ではあるけれど、やはりどの医者にあたるか、どこで倒れるかも含めて運が1割、それに加えてやはり「治ろうとする気力・努力」が大切とご自分の経験から話されていました。病院・医療者側へ望むこととしては、「食事がまずいですね。やはり美味しいものをいただいたときには、誰でも幸せな気分になり、病気からの回復に絶対関係すると思うのですが」「医療者がロボットになってはいけません。優しい情というものが必要だと思いますね」と言われておりました。

 

山川さんに続いて登壇された山海先生は、世界初のサイボーグ型ロボットであるロボットスーツ「HAL」の開発者。

 

2004年に筑波大学から立ち上げた大学発ベンチャー企業「サイバーダイン株式会社」は、2014年3月26日に東証マザーズへ上場されています。先生は工学博士で、ロボット、サイボーグに興味を持ったのは、小学校3年生の時。風邪を引き、学校を休んだ彼に母親が買ってきたアイザック・アシモフの短編集「われはロボット」を読んだこと、その後、石ノ森章太郎原作の「サイボーグ009」のアニメを見たことで、ロボット、サイボーグを製作している博士に興味を抱いたとのことです。

 

中学時代に、松平維石著「レーザーの基礎と実験」を読み、レーザーに興味を持ち、中学生に炭酸ガスレーザー、アルゴンレーザーの媒体に必要なガスの入手が行えないため、母親のルビーの指輪を持ち出し、ルビーレーザーに挑戦したが、カッティングがレーザーに向かないなどで失敗し、母親にえらく叱られて終わったなどのエピソードを混ぜながら、非常に分かりやすく話してくださいました。

 

山海先生のお話のさらなる詳細は次回のお楽しみです。

 人工知能

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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