天野理事長ブログ&スケジュール

2016.01.12

新年のご挨拶

大変遅くなりましたが、理事長の新年のご挨拶を掲載致します。

 

皆様、明けましておめでとうございます。

お正月をいかがおすごしでしたでしょうか。静かな新しい年の幕開けだったように思います。

 

しかし、どこか素直に新年を喜べません。

 

世界を見渡すと、イスラム国が仕掛けたイスラム教とキリスト教の宗教対立、サウジアラビアとイランに見るイスラム教国間での民族対立、対立する各々の陣営にネットを駆使した国境を越えての応援団が入るというソーシャルメディア戦争的なものがさらに加わり、複雑怪奇な混乱が生じています。

 

日本では、まず沖縄での米軍基地を巡っての政府と沖縄との対立、まだ片付かない東北大震災避難者の問題、原子力発電再稼動の問題、選挙における1票の重みの差解消の問題など、問題が山積みです。

 

中でも大きな問題は憲法改正へひた走る安倍総理大臣の姿です。常々、安倍総理大臣は「憲法改正は、政治家としての私の信念だ」と言っています。今年の年初の挨拶でも、憲法改正について「参院選でしっかり訴えていく。その中で国民的な議論を深めていきたい」と述べ、参院選で民意を問う考えを明確にしています。今年は、とりあえず憲法改正への突破口として、大規模災害を想定した「緊急事態条項」の追加を目指す方針を固めています。

 

インターネット上の世論調査では、安保関連法案を強引に成立させたことにより一時下がった自民党の支持率が回復しつつあります。支持率回復の大きな要因は野党の弱さ。共産党は頑張っていますが、他の党は四分五裂し、くっついたり離れたり、党の体裁をなしていないと国民は感じています。その結果、自民党支持の理由の8割が「他に投票する政党がない」と言うのですから悲しいことです。

 

政治から目が離せない1年になることは間違いありません。

 

性差医療情報ネットワークとしては、少子高齢化問題を含め、医療のみならず、命と健康に大きく関与してくる社会的な側面にも関心を持ち続け、情報発信を続けて行きたいと思います。

1月30日~31日には、第9回日本性差医学医療学会学術集会が、カレスサッポロ北光記念クリニック佐久間一郎先生を会長として、北海道(会場:ニューオータニ・イン札幌)で開催されます。

一人でも多くの方々にお会いできることを願っております。

今年も皆様が健康に恵まれ、昨年に負けない活躍をなされますよう、心から祈念しております。

初富士

Copyright © 2014 Japan NAHW Network. All Rights Reserved.