天野理事長ブログ&スケジュール

2015.12.09

白内障の手術②

今回は天野理事長の投稿です。

白内障とは、眼球のカメラのレンズにあたる水晶体に濁りを生じ、きれいに光を通さなくなった状態です。

水晶体は、直径約9mm、厚さ約4mm程度の透明なレンズで、嚢というセロファンのように薄い透明な膜に包まれています。嚢のなかには透明なたんぱく質が詰まっています。若いころの水晶体は弾力性があり、自由自在に厚さを変えてピントを合わせられますが、年齢を重ねることによって、中央部から次第に硬くなり、濁りが出てきます。水晶体の中央の部分を「核」、周囲の柔らかい部分を「皮質」といい、核は年とともに次第に大きく、硬くなっていきます。

 

60歳以上の高齢者では、8割以上の人になんらかの白内障があるそうですが、白内障があることと、症状が出ることは別問題で、白内障があるからといって、すぐに手術が必要と言うことではないそうです。実は、水晶体の周りの部分の皮質から濁りが生じる「皮質白内障」は、濁りが瞳の真ん中まで到達しなければ、まったく症状は起こりません。

 

私の白内障は、水晶体の真ん中の核の部分から濁ってくる「核白内障」。このタイプは見逃されることが多く、診断がつきにくい白内障のようですが、名医木村内子先生のお陰で、早い段階で見つけることが出きました。白内障は右目だけでしたが、術後左右の視力に差があるのは感心しない。両方一緒にやったらという木村先生のアドバイスに従い、両眼を日帰りでという日本橋白内障クリニックを紹介していただきました。

 

9月11日日本橋白内障クリニック初診。視力検査、眼圧測定、細隙灯顕微鏡、眼底検

査を受けました。手術日を決め帰宅。

10月2日、日本橋白内障クリニック再診。10月10日の手術に向け、血液検査を含む、全身の検査、スペキュラーマイクロスコープによる「角膜内皮細胞」の数を数える検査などを行い、手術当日まで眼球内をきれいにするための抗生物質の点眼薬と炎症を抑えるための点眼薬をもらい帰宅。

10月10日、手術当日。手術前の洗顔→眼圧・血圧・脈拍・体温のチェック→散瞳薬をさす→医師診察→手術準備室で手術用ガウン・耳栓・マスク・帽子を着用→点滴開始(抗生物質)、血圧計・心電図電極装着→手術室へ→点眼麻酔・目の消毒→手術(詳細は赤星先生の本*で)、両眼で10分ぐらい→抗生物質の点眼をした後、保護メガネをかけ、術後の生活の注意点や薬について説明を受け、会計を済ませ、タクシーで帰宅。支払いは驚きの44,000円。メガネより安い!!!

 

その後、しっかり1日4回、3種類の点眼をして、今日13日木村先生に「もう大丈夫」と太鼓判を押していただきました。両眼の視力は現在、右1.5、左1.2。

残念なことに、自分の顔のしみとしわがくっきり見えるようになったのは正直苦痛です。

 

注* 赤星隆幸(2011)「白内障のひみつ」朝日出版社

めがねと本

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