東京支部第14回学術講演会

2008/01/08

  • 東京

東京支部第14回学術講演会

日時:2008年1月27日(日)
場所:東京ステーションコンファレンス(5階503C・D会議室)
講演:女性のQOLを高める新しい子宮内避妊システム~IUS~ 安達知子先生(愛育病院産婦人科部長)
   新しいHRT製剤ゲル製剤について 麻生武志先生(東京医科歯科大学名誉教授)
共催:バイエル薬品16

先生写真

抄録:
1.女性のQOLを高める新しい子宮内避妊システム~IUS~安達知子先生(愛育病院産婦人科部長)
黄体ホルモン放出型避妊システムIUSは子宮内膜局所への黄体ホルモン作用により、極めて効果の高い避妊法としてばかりではく、過多月経の抑制、月経困難症の治療、更年期女性に対するエストロゲン補充療法を安全に施行するための補助として、女性のQOLを高める薬剤と考えられる。末薬剤の応対ホルモンは毛中への吸収がわずかであるため、女性の性周期や全身の代謝系へ影響することが極めて尐な
く、安全性の高い製剤である。

2.新しいHRT製剤ゲル製剤について麻生武志先生(東京医科歯科大学名誉教授
ル・エストロジェルはワンプッシュでエストラジオール0.54mgを含む経皮製剤である。経口剤と比較して、比較的安定した血中能動が維持さえる、肝初回通過効果がないため肝臓への影響が尐ない、脂質代謝への悪影響がない、胃腸障害・胆石症などにも用いることができる、貼付剤と比較して皮膚刺激性が尐ない、あとが残らない、などがある。
HRTの臨床試験としてWHIが行われ、膨大な論文が発表されている。対象年齢が高いこと、肥満。喫煙者が多いことなど、疾患の危険因子をもつ集団であることが指摘されている。
心血管疾患に対しては50代では有効との報告もあったが、その後の経過観察では、中立的であるとされている。脳血管疾患、記憶障害、アルツハイマーには予防効果は認められず、血栓性疾患に関しては悪化傾向を認めた。乳がんリスクは治療早期から高まることが明らかとなった。

woman's health inttiative

http://www.nhlbi.nih.gov/whi/index.html

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