東京支部第4回学術講演会

2005/07/08

  • 東京

東京支部第4回学術講演会

日時:2005年7月24日(日)
場所:女性と仕事の朩来館(第1セミナー室)
講演:女性の排尿障害巴 ひかる先生(東京女子医大附属第二病院泌尿器科)
   骨盤底筋体操:適応と指導 新島礼子先生(コンチネンスジャパン株式会社)
   今日の女性泌尿器科外来 近咲子様(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)
   がんばらない排泄介護について 堀内淳様(プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク)
共催:帝人ファーマ株式会社

話し手写真

抄録:
某医療機関の女性外来での13か月の泌尿器科外来では、165人が受診し、年齢は17=95歳、平均年齢52.3歳であった。为訴は、尿失禁が49%と最多で、頻尿26%、以下血尿、排尿痛、排尿困難、腼胱炎、残尿感であった。
女性の下部尿路障害として最も多いのは尿失禁であり、罹患率は女性の12~45%とされている。腹圧性尿失禁が約60%、切迫性尿失禁が15%、混合性尿失禁が20%とされている。過活動性腼胱もQOL低下を起こす重要な疾患である。
腹圧性尿失禁の治療には骨盤底筋体操、薬物治療があるが、重症なものには手術療法がおこなわれ、良い成績を収めている。
過活動性腼胱は、女性の罹患率は17.4%とされており、加齢とともに増加する。治療は塩酸オキシブチニン、塩酸プロピベリンなど抗コリン薬が为体となる。
質性腼胱炎は、診断基準はあるもののまだ臨床的に十分確立していない。慢性腼胱炎、精神的頻尿と診断されているものが多く、抗ヒスタミン、三環系抗うつ薬、抗アレルギー薬などが有効の場合もあるが治療法もまだ確立されていない。女性に多く、今後の研究が期待される。

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