女性外来の診察室から

No.75 女性医師によるクリニック(札幌・ソフィア北円山クリニック)

カレスサッポロ・ソフィア北円山クリニック所長 福井里佳先生の投稿です。

 この度、札幌市内にソフィア北円山クリニックを開設いたしました。所長で乳腺外科医の福井 里佳と申します。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 当院は、全国でも珍しい女性医師だけのクリニックです。一つのクリニック内に複数の科があり、内科、小児科、眼科、乳腺外科、婦人科の診療をしています。患者さんが安心して、気軽に受診していただけるよう、スタッフもほとんどが女性です。

 このようなクリニックのアイデアは、当法人理事長が発案し実現したものです。また、時計台記念病院とは同法人で、院長の藤井美穂先生には助言、応援、励ましをいつもいただいております。

 女性医師だけのクリニックに求められることは、まずはあらゆる年代の女性の体の悩みに対応することだと思っております。何でも相談していただき、丁寧に話を聞いてその方の希望に沿った提案ができるよう、スタッフともども経験を積んでいきたいと思います。また、検診を定期的に受けたいと思ってもらえるような施設になりたいというのも大きな目標です。2019年の日本の乳癌検診受診率は47.4%、子宮癌検診は43.7%と、まだまだ低い状況です。特に乳癌は、女性のかかる癌の第一位で増加の一途をたどっておりますので、一人でも多くの方に検診を受けていただけるよう、働きかけていきたいと思っております。

 また、もう一つ、私が所長になるにあたり考えたことは、女性医師が継続して働けるような考え方にシフトするということでした。具体的には、医師の都合により診療時間が不規則になったり、他科の医師が臨時で対応するなどがあり得ることを前提として運営するということです。そのような体制は、受診者さんには不便に感じたり、不利益になることもあり得ます。それをお互いさまのこととして理解、許容しあえるような関係を、クリニックと受診者さんの間で作っていきたいと思っております。そのためには、なるべく丁寧な記録を残すことにより、どのような診療が行われているかをわかりやすくすることや、他科の情報を得ること、また、患者さんに理解していただけるような誠実な対応をすることが大切ではないかと考えております。今のところは、まだまだ患者さんの数が少ないため、大きなトラブルなく運営できております。今後、どのような経過をたどるか、私自身も楽しみにしているところです。

 当クリニックは、カレスプレミアムガーデンというビルの3階にあり、1600m2という破格の広さで、ソーシャルディスタンスは十分に確保できます。ビルの4−8階には、60歳以上の女性を対象とした賃貸マンションが設けられ、9月オープン予定です。賃貸マンションの入居者さんに対しては、クリニックで健康の相談ができるほか、介護サービスの紹介や、仕事やボランティアなどの社会参加の助言もさせていただき、生活全般のお手伝いをしたいという考えでおります。