天野理事長ブログ&スケジュール

2023.01.20

性差を意識した医療を体感して

金沢医科大学総合内科学女性総合医療センター 新谷 明里先生からの投稿です。

女性外来に必要な知識および能力

この度、赤澤純代先生より御縁をいただき金沢医科大学総合内科学女性総合医療センターの一員に加わらせていただきました。澤田未央先生をはじめ先生方から、性差医療の基礎の基礎から学ばせていただいております。

男女平等社会という意識を強く教育されて育ってきた私は、今まで医師としても性差をあまり意識せずに医療に携わってきました。

いざ性差というものを意識してみると、心身の性差というものが確かに存在しているということを感じました。

しかし、Genderにsensitiveな時代に性差の話をすることは非常に難しく、今回の文章作成に当たりましてもなかなか執筆できずにおりました。

「性差」それは、決して女性の方がより…、男性の方がより…、と一方をひいきするという話ではなく、確かにそこには体のつくりそのものの違い、体の役割の違い、ホルモンの違いという「違い」が存在するということ。そして、その「違い」により、「異なる」症状が生まれること。その異なる症状には、其々に「異なった」治療や対処が必要になるということ。その事実を痛感致しました。

私は、基本姿勢は丁寧に、その「違い」を見出すこと。そして、「違い」を意識した医療を提供できるようになりたいと考えております。

そのためには、両性のことを知り、問診をなるべく詳細にとり、基本的なとことは外さないようにしながら、「違い」に対して+αを提供できるようにならなければいけないと考えております。

その+αに、私が今まで得てきた知識にプラスして教えていただいている漢方医学やホルモン療法、心理面のアプローチや健康増進、美容面のアプローチが非常に有用であると感じております。

まだまだ進化を遂げている+αを、これから精進して取り入れ自分自身進化していけるようになりたいです。性差医療情報ネットワークの先生方からの情報は大変勉強になります。

今後も成長していけるよう邁進してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

金沢医科大学総合内科学女性総合医療センター  新谷 明里

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