理事長　天野惠子先生よりお知らせとお願いです。

 

1999年9月に開催された第47回日本心臓病学会で、聖マリアンナ医大循環器内科の村山正博先生に「女性における虚血性心疾患」と題するシンポジウムを企画させていただきました。

その席上で、1990年代に米国では多額の予算配分の下に性差医療・医学研究が台頭していることをお話しました。また、2001年には医学書院より「女性における虚血性心疾患-成り立ちからホルモン補充療法まで」を出版することができ、全国81の医学部を有する大学の循環器内科教授あてに送らせていただきました。

幸いに、多くの友人の共感を得て、2002年8月には、性差医療・医学研究会および性差医療情報ネットワークを立ち上げました。

それから早20年になろうとしています。

性差医療・医学研究会は2008年に日本性差医学医療学会となり、現在は国際医療福祉大学副大学院長下川宏明先生が理事長をされ、次の世代へのバトンをいかにしてつないでいくかを模索してくださっています。医学のなかに性差というキーワードを持ち込むことはできました。

性差医療情報ネットワークからは、「性差医療の実践の場」として展開されている女性外来で活躍する多くの優秀な女性医師が誕生しました。

私自身の次の夢は、一般の方々に性差医療の重要性を知っていただくことです。

少しでも多くの男女が自分自身の夢を追い、幸せな一生を送るためには、まず心身共に健康であることが必須です。

「自分の主治医は自分」と言いきれるぐらいの健康リテラシーをひとりひとりが持つことが欠かせないのではないでしょうか。私自身が女性として、医師として80年近く生きてきたいま、皆に伝えたいことがあると思い当たり、若い仲間の力を借りて「女性外来オンライン」活動を始めました。ホームページのURLは下記のとおりです。ホームページからユーチューブに入ることもできます。

女性外来オンライン – 女性外来オンライン［JGO］ (joseigairai.online)

コンテンツは、徐々にコツコツと増やしていきたいと思っています。

沢山の方に情報を拡散していただけることを願っております。

 

NAHW理事長　天野　惠子