天野理事長ブログ&スケジュール

2017.10.25

更年期の味方?エクオールについて

 

私はこのNAHWの一般会員であり、医師でも薬剤師でもないので、ある企業の健康食品をこのコラムに書いても特に利益享受は全くない、との前置きの上で、大塚製薬からでている健康食品「エクエル」について書いてみたい。

 

まだ更年期女性の大半が専業主婦という立場が主流だった頃は、女性が更年期に苦しんだとしても、最悪自宅待機、という選択肢があった。1980年であれば、女性は25歳で結婚していたので、50歳くらいの更年期では子どももほぼ成人して、大学進学率もいまより低かったので社会人だったりして、母親が自宅待機でもなんとかなったであろう。

しかし、現在では働く女性が増え、一般企業でサラリーマンとして働いているならば、更年期を理由に自宅待機するわけにはいかない。いくらパートタイマーであっても、更年期は何年にもわたる場合があり、最悪、就業継続は難しくなるケースもあるだろう。35歳で産んでいればまだ15歳。こどももまだ学生で・・・と更年期・仕事・子どもの心配と三重苦を強いられかねない。

 

私は、母親の更年期や、ボランティアで女性外来の患者様のカウンセリングをさせていただいた時、女性の更年期障害の恐ろしさをしみじみと感じさせられた。ひきこもりうつ状態、階段ものぼれないほどの疲労感、全身痛、激しいイライラ。様々な患者様がいらした。

すべては女性ホルモン・エストロゲンの減少ということはわかっていたので、なんとかならないものか、と思っていたときに、大塚製薬のエクエルの話が耳に入ってきた。
エストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンの欠点を改良した、エストロゲンの働きを補う目的の健康食品がエクエルである。

 

大豆イソフラボンはそれを分解して活用できる体質の女性とそうでない女性(つまりは、摂取しても効果なし)が遺伝的に半々だそうである。また年齢とともに分解力も落ちてゆくらしい。
そこで、大塚製薬はエクオールという大豆イソフラボンが有効に分解されたその先の成分を抽出し、健康食品として販売をした、というところである。

 

効果の程であるが、個人的には効果があるように感じている。
ほぼ同じ年齢の女性が集まる会に今年参加したとき、つやがあるイメージで若々しく見える女性が1人いた。皆で更年期の話になると、彼女が「私は更年期対策にエクエルを飲んでいる」と言い出した。
実は私も、ということで、盛り上がった。
私に関しては、講演会で人口問題を話しているものの、会の終了後に「先生、失礼ですけれども、先生の美容法は?!」と聞かれることがあることと、近所の80代の老女が小学生の娘に「お嬢ちゃんのママ、とても若いママでいいわねえ・・!」と話しかけてきたというので(さすがに老眼では、というつっこみには全く異論はありませんが)、もしかして年齢よりは少しは若そうにみえているのではないかと思われる。

たった2人の使用結果であるものの、あくまでも私見としては、飲まないよりは飲んだ方がいいように思ったりしている。

 

㈱ニッセイ基礎研究所 生活研究部 天野馨南子

大豆と豆乳

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