天野理事長ブログ&スケジュール

2014.10.06

「心臓臨床医の精神」‘The Spirit of Clinical Cardiology’

9月25日から28日まで、第62回日本心臓病学会に参加するため、仙台に行ってまいりました。

9月25日から28日まで、第62回日本心臓病学会に参加するため、仙台に行ってまいりました。

 

仙台はおしゃれな街ですね、いつ行っても緑が豊かで、道路は碁盤の目のように走り、廣瀬川は悠然と流れ、時の流れも心なしかゆったりと感じられます。

 

今回の学会の会長は、東北大学大学院循環器内科分野教授の下川宏明先生。

先生は日本性差医学医療学会の理事長でもあります。

今学会の主たるメッセージは

‘The Spirit of Clinical Cardiology’ (臨床心臓医の精神)

です。

 

臨床の原点に立ち返って、医師はどう患者さんと向き合うべきかを考えよう、というメッセージでした。

 

最近、皆さん感じませんか?具合が悪くなって病院にいくと、医師はパソコンの画面にくぎ付けで、一向に患者の方へ顔を向けてくれない。

このままでは、「聴診器で診察を」などという場面は、遠い昔はそうだったという話に終わりそうですね。

「それでいいのか」という問いかけを今学会であえて下川先生が打ち出されたところが素晴らしいと思いますが、いかがでしょうか。

 

下川先生は言います。

 

「診療の現場においては、臨床検査や画像診断では分からない患者の背景を総体としてとらえることが重要であり、そのためには、問診や身体診察を丁寧に行うことが重要である。

 

詳細な知識の伝達のみが教育ではなく、医学の基本に立ち返り、

患者と真摯に向き合う姿勢を若い医師たちに示していくことが将来大きな意味を持つ」と。

 

 

次回は、今学会のいくつかのトピックスについてご紹介したいと思います。

 

診察風景

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