天野理事長ブログ&スケジュール

2014.08.04

庭の厄介者、だけれど。

我が家には20坪ほどの庭があります。家の周囲にも1m弱の空間があります。いつの頃からか、気が付いたら、その空間のかなりの部分をドクダミが占拠していました。

我が家には20坪ほどの庭があります。家の周囲にも1m弱の空間があります。いつの頃からか、気が付いたら、その空間のかなりの部分をドクダミが占拠していました。

 

ドクダミの生命力と繁殖力は、他の薬草よりはるかに強く、いくら草むしりをしても、地下茎が縦横に走っていて、根絶しにくく、翌年になるとさらに広がってくるので厄介です。独特の臭さがあり、名前の由来は、何か毒でも入っているのではないかということから毒溜め(ドクダメ)がドクダミへと変化してこの名がついたとも、毒矯み(毒を抑える)から来たとも言われています。

 

私はこの花をどうも好きになれないのですが、加熱すると臭気が和らぐため、日本では、若芽や若葉をてんぷらにして食す事がありますし(試してみましたが、美味しいとはお世辞にも言えません)、ベトナム料理では、魚料理には欠かせない香草として生食されているようです。

 

ドクダミは、ゲンノショウコ、センブリ等とともに日本の民間薬の代表です。私も子どものころおできに貼った記憶があります。

漢方では、開花期の地上部を乾燥させたものを十薬と呼び、江戸時代に貝原益軒著の「大和本草」の中に、「我が国の馬医、これを馬に用いると、十種の薬の効能があるので、十薬という」とあります。万病に効く薬草として「日本薬局方」にも記載されています。

 

十薬は煎じると、臭いはほとんどなくなり、利尿作用、動脈硬化の予防作用があるとされ(有効成分はクエルシトリン)、また、湿疹、かぶれなどには、生の葉をすりつぶしたものを貼りつけるとよいそうですし、乾燥した葉を、お風呂に入れれば、血液循環の改善、消炎作用、保温効果が多くなり、冷え症、更年期障害、生理不順、腰痛、アレルギー性湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ等に有効です。

 

ドクダミ1

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