天野理事長ブログ&スケジュール

2014.07.28

梅で「よい塩梅」に。

昔から、病気の人を訪ねて、塩梅(あんばい)はどうですかと聞きますよね。

昔から、病気の人を訪ねて、塩梅(あんばい)はどうですかと聞きますよね。この塩梅とは、梅干しの味が体調によってかわって感じられることから、梅干しを美味しく感じられない時には体調が悪いのではないか、梅の味がちゃんと感じられるか、を聞いくことで、病気の程度を推し量ったようです。

 

病気療養中の梅干し粥は、消化が良く、また、梅の酸味が舌に触れ、唾液の分泌が盛んになるとともに、胃液も分泌され、胃腸の働きが活発になり、消化が進み食欲が出るのです。

 

また、クエン酸等の有機酸は、腸の働きを円滑にし、腸の水分吸収が強すぎる時には抑制し、また弱すぎる時には促進する等の効果もあり、便秘や下痢、肌荒れを防ぎます。

 

クエン酸、リンゴ酸にはカルシュウムの吸収を促進する作用もあります。カルシュウムが小腸から吸収されるためには、水溶液中に溶けた状態で、且つイオン化している事が必要です。胃では胃酸の働きによりカルシュウムは溶けやすい形になっていますが、小腸はアルカリ性で溶けにくいのです。カルシュウムにクエン酸やリンゴ酸がくっついてできる複合体はアルカリ性の条件でも、溶けやすくなっており、カルシュウムの吸収効果が高くなっています。

 

虫歯の原因となるミュータンスと呼ばれる球菌、これにもクエン酸が有効です。砕いた梅干しをお湯に入れて口に含むだけで、歯磨きと同じ効果があり、ミュータンスの活動を抑え、虫歯を予防するそうです。

 梅干ごはん

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