天野理事長ブログ&スケジュール

2014.07.14

その名は、「豊後梅」。

大きく熟した梅の実が毎日、毎日ゴロン、ゴロンと庭に落ちるのを見つつ、「もったいないな」とつぶやいていました。

 

昭和52年に大田区から現在の家に移り住んできました。

 

その時に庭に一本の梅の木が植えられており、毎年、他の梅の木よりはやや遅く、3月の上旬から中旬にかけて薄いピンクの一重の花を咲かせるのですが、最初の頃はほとんど実がつかず、観賞用の梅なのかなと思っていました。その後、それが豊後梅(ぶんごうめ)という種類で、実は直径4~5cm(重さ40~50g)もある立派な実をつける「大梅」の一種で、果肉が厚く、食用として酸味が少ないところから、梅干しの他にも、お菓子などに加工される珍味であるということを知りました。

 

実がつかなかった大きな理由は「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言い伝えがありますが、私たちが全く梅の木の手入れをしていなかったことによると思われます。

 

その後、植木屋さんに庭の手入れを頼むようになってからは、毎年きっちりと素晴らしい実をつけるようになりました。豊後梅は、その名の示すように豊後(大分県)に発症し、古くから豊後の名産として知られていたようで、昭和41年に大分県の県木に指定されています。

 

去年は、長女の一家が青い梅を採取し、梅酒を作ってくれましたが、今年は残念なことに立派なこの梅を有効利用することなく終わってしまいました。

 

梅1

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