2014.07.02
漢方薬に目覚めた経緯
女性外来では、漢方薬が良く使われますね。
私の外来でもよく用います。
私が最初に感激した漢方薬は頭痛の薬の呉茱萸湯(ゴシュユトウ)でした。
閉経後に始まった、または閉経後に強くなった頭痛の悩みなどでドクターショッピングを重ねていた患者さんに呉茱萸湯を処方したところ、嘘のように効いたことから、漢方をもっと知りたいと思うようになりました。
2001年に千葉県立東金病院にて日本ではじめて女性外来を始めましたが、一見不定愁訴のような訴えの中に、脳腫瘍や内分泌性疾患(甲状腺機能障害や副腎機能障害)、狭心症などが隠れていることにまず気付き、これはしっかりと、不定愁訴と言われる患者と対峙し、見逃しのないようにしないといけないと心新たにしました。
続いて、西洋薬では全く対応できない不定愁訴(たとえば冷え、ふわふわめまいなど)に漢方薬が極めて有効であることに気づきました。そこで、2002年12月から千葉県で女性外来を担当する医師たちを対象とした漢方の勉強会を始めました。講師は日本大学医学部東洋医学科 木下優子先生でした。先生のテンポの良い、また長い治療経験を踏まえた愉快な講義は私たち生徒を引き付け、いつの間にか多くの弟子が誕生する事になりました。
漢方は薬膳への興味をももたらしてくれました。
私のブログは今後、漢方への興味が大半となる予感がします。