東京支部第1回学術講演会

2004/10/08

  • 東京

東京支部第1回学術講演会

日時:2004年10月30日(日)
場所:女性と仕事の朩来館
講演:精神疾患簡易構造化面接法(M.I.N.I.)について:女性患者における使用法
大坪天平先生(昭和大学医学部精神医学教室助教授、昭和大学附属烏山病院副院長)
共催:グラクソスミス株式会社東京支店

大坪先生写真

抄録:
精神疾患簡易構造化面接法(M.I.N.I.)は精神疾患を診断するために作成された簡易構造化面接法である。あらかじめ定められた通りの質問により約15分で行うことができる。「1.うつ気分(ほとんど毎日、ほとんど一日中の持続)が2週間以上持続」と「2.興味や喜びの喪失(ほとんど毎日、ほとんど一日中の持続)が2週間以上持続」の存否は重視すべきである。的中率よりも漏れを尐なくするために開発された診断法であるので、使用には注意が必要である。末スクリーニングによって、精神疾患の可能性が高いケースには、さらに詳細な診察が必要になる。特に昨今、「うつ」の範囲が拡大しており、古典的なうつ病と抑うつ神経症や不安障害との鑑別が重要となっている。
女性は、うつ病の罹患率が男性よりも多いことが報告され、女性ホルモンとも連動する可能性が高いため、女性の精神疾患は男性とは異なる視点が必要と考えらえる。

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