天野理事長ブログ&スケジュール

2017.03.16

戦場ヶ原②

天野惠子理事長の投稿です。

(戦場ヶ原①の続編です)

2日目は8時半集合、天気は快晴。

赤沼までバスで行き、スノーシューに履き替えて、戦場ヶ原~小田代~泉門池(いずみやどいけ)~湯川沿いに休暇村へ5.3kmを歩く。

 

泉門池でサンドイッチを食べ、ひたすら雪の上を歩き続けて休暇村には14時に帰還。入浴を済ませ、15時にバスに乗り1639分の特急で東武日光から池袋へ戻る。スノーシュー体験は一度でもういいかなと思う。何故なら、景色が全く変わらないので。

奥日光に来るのなら、やはり、春、夏、秋の景色が美しい時期が素晴らしいと思う。

 

一つ気になったのが、戦場ヶ原湿原の乾燥化とシカについてのガイドさんの話。

奥日光の標高1400メートルの地点に広がる戦場ヶ原は、その景観や湿原生態系に高い価値が認められ、日光国立公園(1934年指定)の特別保護地区として指定され、保全されている。

 

2005年には、湯の湖・湯川・小田代原とともにラムサール条約湿地に登録された。その面積は約400ha。湿原では、68月にかけて、ワタスゲ、グミ、レンゲツツジなどの高山植物の花が咲き、その湿原を囲むようにカラマツ、ミズナラ、ズミ、シラカンバなどの樹木が茂っている。

 

戦場ヶ原は、約2万年前の男体山の噴火により川がせき止められ、湖となり、更にその後の再噴火による噴出物や周囲の山々からの流入土砂、さらにヨシなどの水生植物の朽ちたものの堆積による泥炭により埋め尽くされ、雨や湧き水などにより水が溜まり湿原へと変化した。

中間湿原を中心として、高層湿原から低層湿原に渡る多様な湿原植生の発達が見られる貴重な湿原である。

 

*湿原の種類

低層湿原:水面より湿原が低い位置にあり、水が溜まっている状態の湿原

中間湿原:低層湿原と高層湿原の中間の性格の湿原。主にスゲからできた泥炭やミズゴケでなりたっている。

高層湿原:ミズゴケが発達し、水面より湿原が高く盛りあがった状態。

奥日光①奥日光②

 

 

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