天野理事長ブログ&スケジュール

2015.01.05

女性外来への熱き想い

皆さま、新年明けましておめでとうございます。
少し時間がたってしまいましたが、昨年11月16日、私たち性差医療情報ネットワークが年1回行います第11回研究会が皆様のご協力のおかげで無事に終了致しました。

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

少し時間がたってしまいましたが、昨年11月16日、私たち性差医療情報ネットワークが年1回行います第11回研究会が皆様のご協力のおかげで無事に終了致しました。

 

今回は、64名の方に参加していただきました。

狭い会場は、急遽、椅子の配置を換えるなどの工夫が必要となり、ご不便をおかけしませんでしたでしょうか。

 

この研究会は当初、全国で女性外来を立ち上げてくださった医療機関から「女性外来を立ち上げたものの、その真の目的やあり方が今ひとつわからない」と言う声があり、そのことへの対応として設立いたしました。

 

全国で始めて国立大学として女性外来を立ち上げたのは鹿児島大学医学部附属病院です。その後、千葉県立東金病院を筆頭に千葉県の予算補助を受けた10の総合病院が女性外来を相次いで立ち上げたことが、女性外来という新たな存在にまずはメディアの注目を集めるきっかけになりました。

 

さらに、千葉の女性外来拡大の立役者の当時県知事だった堂本さんはTBSで数々の優秀な医療番組を企画したディレクターというご経歴であり、参議院議員として、または連立与党「さきがけ」の党首として活躍されていた方でした。また、長年にわたって男女共同参画ならびに「女性の生涯わたる健康」について議員としての活動を続けてこられたこともあり、彼女のおかげで国会における女性議員の方々の女性外来に対する関心は非常に大きなものがありました。

全国で「私の県にも女性外来を立ち上げてほしい」という要望がおこり、議員さん主導で署名活動へと発展していきました。平成15年前後には雨後のたけのこのように日本全土で女性外来が誕生していきました。

 

しかし、いまだもって医学部の教育の中に女性外来の設立根拠である「性差医学」がとりこまれている大学はわずかです。

やっと循環器学会など学会主導で行われる疫学研究の中で性差が考慮されることが当たり前になってきたと言うのが現状です。日本人におけるデータの解析から人種差や年齢差、性差が、いかに重要かがやっとわかってきたと言う段階なのです。

そのような現状の中で、女性外来は「性差医療の実践の場」として誕生し、現場の医療から医学へのたゆみない働きかけをし続けてきました。

 

先日、なじみの料理屋さんへ行きましたら、ご主人が「先生の番組見ました。私は男性なので、今ひとつピンと来ないのだけど、家内は盛んに頷いていました。大変なお仕事をしているのですね」と言うのです。

 

女性の皆さん、がんばって、もっと声を大にして女性のより良い医療を手に入れようではありませんか。今年も、残り少なくなってきましたが、私はいつか倒れる日が来るまで、がんばろうと思っていますので、応援をよろしくお願いします。

女性

 

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